次回は1級にて皆様にお会いできますのを楽しみにしております。
2級講習会にてご質問頂いた内容です。
この度は第46回春コーヒーインストラクター2級検定にご参加いただき誠にありがとうございます。
試験後に総評を更新しますので、しばらくおまちください。
収穫したコーヒーチェリーの何%を種まき用に使用すると決めているわけではありません。種まきに使用されるパーチメントコーヒーは、一般的には農協などから栽培品種別に購入しています。
収穫量が多く乾燥のタイミングが重なる場合、天日乾燥が間に合わなくなることもあるので機械乾燥をすることもあります。また、乾季でも雨が降らないとは限らないので、濡れて品質が落ちるリスクを回避するために行う場合もあります。あとは乾燥機の容量には限りがあるので、乾燥機の順番待ちの間に乾燥場で天日乾燥を行う、ということもあります。
A.小分けせずに正袋のままで販売する場合は、有機JAS認証として販売することは可能です(小分けする場合は後述する焙煎加工と同様に認証が必要です)。ただし、有機JAS認証を付けて「有機コーヒー」として販売する場合は、焙煎・包装・販売を行う事業者側も有機JAS認証を取得している必要があります。
標高が高い地域は、昼夜の寒暖差が大きく生豆がゆっくり成熟するため風味が豊かになる傾向があり、また気温が比較的低いため害虫被害が少なく品質が向上する等の理由からグレードが高くなります。粒の大きさについては見た目の良さや希少性が評価される傾向にあります。
土壌の違いや標高による違い、気候の違いから成分の質や量の違いがでてくるためです。
国としての基準はありませんが、生産者や輸出業者によりプライベートな基準で選別は行われております。欠点だったり風味だったり価格だったり買い手側との交渉の中で取り決めが行われます。
福利厚生を良くして人員を囲い込んだり、報酬を考えたり、隣の国からの出稼ぎを誘致したりと対策をとっています。また、小型のマシンを使用するなど効率よく作業が行えるような工夫もされております。
栽培品種に関わらず増えています。
ブラジルでは伝統的に現在もナチュラルが主な精選方法となっていますが、風味作りやマーケティングの点で差別化をしています。
ドライチェリーやパーチメントコーヒーが欠点とされるのは、精選工程で剥かれずに残り、格付けの際にカウントするサンプルに含まれている場合です。
タンザニアのどこの地域でとれたコーヒー豆もタンザニアと謳うことができます。
アラビカ種の場合、受粉は開花と同時に起こり、その後順調に結実、成長したものは、場所などの気候にもよりますが半年から~10ヶ月後に収穫を迎えます。カネフォラ種の場合は、受粉のために他の株からの花粉が必要になりますので、開花後に受粉することになります。
水洗式では発酵工程で発生する酸、アルコールなどが独特の風味をもたらします。非水洗式は果実の状態で乾燥すること、パルプドナチュラルはミューシレージがついた状態のパーチメントコーヒーで乾燥すること、スマトラ式は生豆の状態で乾燥することが、それぞれの精選方法の特徴ですのでその影響で違いが生まれます。
いいえ、ブルーマウンテンのみに適用される規格です。
決まりはありません。
詳しくは1級での話となりますが、水洗式では果肉を剥く工程があり、その工程で未成熟果実を選別することができるため、欠点豆である未成熟豆の混入率が低くなります。
非水洗式は果実をそのまま乾燥させるため、未成熟果実などが混入しやすくなっており、水洗式と比較すると品質が下がります。商品価値を上げることが1つの理由だと思われます。
No.2は4欠点、No.3は12欠点です。その間については取り扱いの業者へ確認してください。実際のところ、ブラジルの公式格付け(COB)では、No.2の中でも細分化されており、11欠点まではNo.2の範疇になります。
天候にもよりますが、おおよそ非水洗式は2~3週間、水洗式は1~2週間、スマトラ式は数日~1週間程度です。
詳しくは1級で学んでいただきますが、予備乾燥後の水分値が高い状態で脱殻を行うため生豆が柔らかいこともあり、傷が入りやすく、割れ豆や変形した豆が発生しやすい傾向があります。
ブコバ地区はカネフォラ種の主要栽培地の為、除かれています。
一般的にはアラビカ種の方が価格が高い傾向にあります。
炭火焙煎は、消費者に好印象を与え、その点が付加価値として評価されています。
日本で流通量の多い水洗式のコロンビアと非水洗式のブラジルを採用しています。
ルール上は問題ありません。ただし、消費者が「最も多く配合されている」と誤認する可能性もあるため、誤認を避ける表示や説明への配慮が望まれます。
水洗式と比べ未成熟豆の混入が多い傾向のある非水洗式でつくられるコーヒーが多いため欠点数で格付けが行われております。
スクリーンと欠点数の両方を満たすことが格付けの条件となります。
収穫した果実を速やかに精選の工程に回すことが重要です。その後はどの状態で乾燥をさせるのかに注意して理解することが重要です。
石や枝なども欠点です。教本P10や、マスター編になりますが教本P113にも様々な欠点が掲載されておりますのでご参考ください。
混ぜて(ブレンドして)販売しても問題ありません。
詳しくは1級の範囲となりますが、アラビカ種は種から栽培されるのが一般的で、カネフォラ種は挿し木で繁殖させることが多いです。
変わります。それぞれの熱源によって焙煎機の構造や伝熱の種類がちがうためです。特に炭火焙煎は遠赤外線の伝熱により風味がかわります。
格付け規格外となったコーヒーはその生産国内で消費されることが一般的です。
J.C.Q.A.としては公式な分類はしていません。浅煎り・中煎り・深煎りです。中深煎りは各メーカー独自の表現になります。
スペシャルティコーヒーです。スペシャルティコーヒーはアメリカが発祥ですので、発音・表記がスペシャルティコーヒーになります。
イエメンに格付けはありません。「アールマッカ」は港湾都市のある地名、「バニマタル」は産地名です。エリアを絞ることなどで付加価値を付けています。
農家単位では同様の対応を行っていることもあるかもしれませんが、一般的にはそのままの状態で播種を行っています。
どの精選方法を採用するかは、生産環境、地理的条件、気象条件、マーケティング戦略などによって決められています。
欠点が多いグレード(安価)の需要が沢山あるからです。
明確な数値は決まっていませんが、コーヒーの特徴が分かりやすいように粗挽きで行われることが一般的です。
濾過をして精選で再利用されることがあります。ただ、汚水を川に戻すことなどはSDG'sの観点からも減ってきていると思われます。
沖縄などには観光農園があります。あとは全国でビニールハウスなどで栽培されている農園もあります。
一般的には農協などから栽培品種別に購入して播種しています。
基本はありませんが、赤道付近の樹では、1本の枝に未成熟果実と完熟果実と花が咲いている場合があります。これを1本の樹で2回収穫と言えなくもないですが、開花した場所からの収穫は1年に1回となります。
欠点豆の種類により程度が異なります。欠点数とは単純な個数ではなく、種類によって何個で1欠点とカウントするかが異なります。マスター編になりますが教本P113に欠点のカウント方法の一例を載せていますが、外観やコーヒーの味に強い影響を与えるものほど、少ない個数で1欠点となるイメージです。欠点豆がコーヒーの味に与える影響は教本のマスター編P114に記載しておりますのでご参考ください。異臭に関してもマスター編P105、106に記載しておりますが、軽微な異臭であれば焙煎度を深くし苦みを強くすることで分かり辛くする(マスキングと言います)ことが可能です。ただ薬品臭などの強い異臭はそれでも感じることもあります。
異なる穴のサイズのふるいで分けられます。ふるいのサイズは1インチ(25.4mm)を64分割して計算します。スクリーンサイズ1は1/64インチに25.4を乗算することを意味しており(約0.4mm)、スクリーンサイズ17は17/64インチに25.4を乗算することで計算することができます(約6.75㎜)。
スクリーンと欠点による分類とされていますが、格付けは欠点数で決まり、スクリーンサイズが付随して流通しています。一般的にNo.2はスクリーン17/18、No.4/5はスクリーン14/15/16というように、スクリーンと格付けが連動して流通しているものが多いです。そのようなことから、ここでは欠点数とスクリーンサイズによる格付けとしております。もちろん、No.2のスクリーン14という商品も流通しています。
産地ごとに基準があります。黒豆が1欠点とするように、欠点の程度により変わってきます。詳しくはマスター編になりますが教本P113をご参考下さい。
冠表示と併せて配合比率を記載することが大前提です。ただし全日本コーヒー公正取引協議会に加入している企業においては配合比率を記載する必要はないですが生豆換算で30%以上配合されていることが条件となります。
オリジナルブレンドやプレミアムブレンドについても条件はあります。そのお店でオリジナルとなるブレンドの内容を考え、質問があったときに答えられるようにしておきましょう。プレミアムブレンドも同様で、どのようなところにプレミアム性があるかについて、答えられるように事前に用意しておいてください。
食品表示法の特色のある原材料表示のルールに従って、特色のある原材料にあたるものについては割合を表示してください。コーヒー公正取引協議会に加入している企業については、その法律を踏まえたうえで公取協の規約に従ってください。
認証のついたコーヒー生豆であっても、焙煎をする製造業者が同様に認証をうけていないと、その焙煎したコーヒー製品については認証コーヒーとして扱うことはできません。詳しくは各認証団体に確認ください。
No.1はありません。3,4,5,6はあります。
パーチメントは殻の部分のみをさしています。パーチメントコーヒーは生豆がパーチメントに覆われている状態の名称です。
カネフォラ種は植物学上の種を指し、ロブスタはカネフォラ種に属する栽培品種の1つです。講義中に話に上がったコニロンも、同じくカネフォラ種の栽培品種です。
馴染みのコーヒー専門店があれば相談してみるとよいでしょう。また、インターネットで探すのも一つの方法です。一般の量販店で購入する場合は、比較的手頃な価格で、原産国表示の最初にベトナムやインドネシアが記載されている商品は、カネフォラ種が主原料となっている可能性が高いです。
食べられた箇所からカビが生える、焙煎ムラが起きるリスクが増えることにより、渋みや雑味が風味に現れやすくなります。
一例で特定銘柄での冠表記の話をさせていただきました。講義の話の通りコーヒー公正取引協議会の会員であれば特定銘柄以外を冠表記するには30%以上の使用が必要です。コーヒー公正取引協議会非会員企業であれば30%未満でも可能ですが、配合比率を記載しなければなりません。
大粒が評価される理由としては大粒になるほど生産量が少なくなる事による希少性や、見た目が良くなる事が理由となります。
詳しくは1級やマスター編の範囲とはなりますが、入ってほしくない欠点豆や異物、出てほしくないダメージなどの風味全般を指して欠点と呼んでいます。欠点数は教本P10の写真にあるような生豆や異物をカウントしたものが欠点数となり、それにより格付けが決まります。
焙煎したコーヒー豆は風味の変化が起こります。お店によっては、この風味の変化を熟成として販売されていることもあります。風味の変化を劣化ととるか熟成ととるかは人それぞれになります。
いいえ。注ぐスピードが遅いほど湯だまりはできにくい傾向があります。ドリッパーから濾過されて落ちていく抽出液の量よりも多くお湯を注いだ時に、ドリッパー内にお湯がたまります。
味の違いはあります。注ぐお湯の勢いが変わると、ドリッパー内の粉の攪拌の程度が変わり、抽出液の濃度が変化するからです。詳しくは1級編で学んでいただきます。
焙煎豆よりその影響は少ないですが、水分、酸素、温度、光の影響を受けて経時変化します。
明確な時間は決まっていません。前半(酸味)と後半(苦味)で成分の出方が異なることを確認するのが目的ですので、ご自身で時間を区切って4つの容器に分けて飲み比べてみてください。
焙煎後の豆の水分量は約3%です。焙煎豆に含まれている3%の水分を大気中の湿度に置き換えると、30℃で約35%、20℃で約10%に相当します。従って日本ではほぼ1年中、空気中から焙煎豆は水分を吸収している状態です。
2級では特定の抽出レシピではなく、成分が移動する「原理」を学ぶためです。蒸らしは粉の中心から表面への成分の移動を待っている時間と考えてください。
火を消すタイミングによって、お湯と粉が接触している「浸漬時間」を自由に調整できるという意味です。
熱で元の水分は消失しますが、化学変化(燃焼)によって新たに微量の水が生じるためです。
新しいものは香りが華やかでスッキリした酸味、古いものは刺すような酸味や濁りが舌に残る感覚があります。自身のメモと照らし合わせ、経験値を積んでみてください。
使用するコーヒー豆や粉の大きさによって異なりますが、高温に保たれたお湯で抽出するため香り立ちがよく、抽出液の濃度が濃くなる傾向があります。
直接的に甘みを感じる成分(ショ糖など)はほとんど含まれておらず、甘い香りや口当たりから甘さを感じると考えられています。
講義でお話したように、コーヒーのおいしさや劣化の捉え方は人によって異なりますので、一概には言えません。衛生的な問題がなければ、飲む方が判断して良いと考えます。
日本ではカフェインレスとデカフェは同じ意味です。「ノンカフェイン」はカフェインを含まない飲料を指します。コーヒーは原料由来で微量のカフェインを含むため、日本ではカフェインを90%以上除去したコーヒーのことを「カフェインレス」や「デカフェ」と表現しています。
単純に連動はしません。コーヒーは弱酸性ですが、酸味は複数の有機酸が組み合わさって構成されており、同じpH値でも味の感じ方は異なります。pHはあくまで参考値です。
講習会では酸味と苦味の二軸で簡略化して説明していますが、実際には苦味の種類の中に渋みなどが含まれ、グラデーション的に存在します。特定の成分というより、それらの成分のバランスにより、様々な味わいを感じるとお考えください。
一概には言えません。複数の原因があり、何の由来か決めることは難しいとご理解ください。
講義で説明した器具については、一般的に安定度が高いのは、浸漬法とサイフォンです。対して、ドリップやエスプレッソは安定度が低い傾向があります。
モカポットはエスプレッソの抽出原理は働かず、ドリップ・浸漬・サイフォン同様、粉の表面に出て来た成分をお湯に溶かしこむという抽出原理になります。モカポットは非常に細かく粉砕した粉に、高温のお湯を接触させて抽出を行いますので、高温長時間抽出になります。その為、非常に苦味が強く、味が重たくなる傾向があります。
最適解はありませんが、浄水器を通した水を使用することをおすすめします。水質の違いで味の違いを実感したい場合は、軟水・硬水それぞれで淹れてみてでき上がったコーヒーの違いを比較してみるのも面白いと思います。
食品安全委員会、消費者庁の指針で、10gの粉を使って150mlのお湯で淹れたコーヒー(カフェインは60mg/100ml)を基準にしています。
全く同じサンプルを入手するのは難しいですが、同じ産地、同じ精選方法、同じ焙煎度のものでしたら自家焙煎店等で購入でき検証しやすいと思います。古いコーヒーは敢えて劣化要因と接触するリスクの高い場所に晒しておけば、1年待たずとも作ることができます。
正確には把握しておりませんので分かりません。いずれにしろ、各メーカーにおいては、コストや風味づくりなどの条件や設計によって使い分けられているようです。
はい。抽出液についても温度が高いと劣化は促進されます。
抽出時間の短い方はお湯を連続的に、長い方は間欠的に湯を注ぐように設定することで抽出時間に差をつけています。
湯温を高めに設定することで各成分の移動量が増え、酸味に比べて湯に移行する速度が遅い苦み成分の移行も進むことから、 酸味と苦みのバランスを調整したい場合や苦みを強くしたい場合の一環として有効な手段です。 カネフォラ種/ロブスタはアラビカ種と比べて独特な強い苦みがあるため、苦み系のコーヒーを好む方にとっては高い湯温が相乗効果を生む場合もありプラスに感じるかもしれませんが、あくまで好みの問題になります。
ガスバリア性の高い包材でも冷蔵・冷凍保管を推奨できるのは開封前までです。一旦開封してしまうと吸湿のリスクは避けられません。 ガスバリア性の高い包材でも一旦外気温(常温)に戻してから開封しないと、冷えたコーヒーの周りの空気が冷やされ相対湿度が上昇し、より吸湿しやすくなります。 また、冷えた状態でそのまま抽出すると抽出不足を招いてしまいます。経時変化を抑制・緩和する方法として温度を下げて保管すること自体は有効ですが、湿度の影響も考慮しなければならないため、 レギュレーションの確立は容易ではありません。
法律上、賞味期限は販売責任者が合理的根拠を持って設定する必要があります。「全日本コーヒー公正取引協議会」がガイドラインを定めており、会員企業などはこれを参考に設定しています。また、国(消費者庁など)が出している食品全体のガイドラインも参考になります。検査内容は「微生物検査(細菌検査)」や「理化学検査」、そして実際に飲んで味を確認する「官能検査」を組み合わせて判断するのが一般的です。
一概には言えませんが、劣化の「要因」が異なります。深煎りの場合は、豆が大きく膨らんで酸素や水分に触れる面積が大きくなるため物理的要因による劣化が浅煎りよりも早く進みます。浅煎りの場合は、焙煎によって分解されていない成分や有機酸が多く残るため、時間とともにそれらが変質し「風味の変化」が出やすいとされており、化学変化を起こす余地が深煎りよりも大きいと言われています。
同じコーヒー豆を使用するのであれば、抽出時間を短くすることでカフェインの抽出を抑えることは可能です。ただし、その減少幅がどの程度有意な差になるかは一概に断言できません。
各国の研究機関により見解が異なりますが、不安がある場合は控えるか、「カフェインレスコーヒー(デカフェ)」や「たんぽぽの根を使ったコーヒー代用品」などを検討することをお勧めします。講義では「1日2杯程度まで」という最も厳しい基準を紹介しましたが、リスクが完全に不明な部分も多いのが現状です。厚生労働省や内閣府の食品安全委員会のホームページにもまとめられていますので、そちらも参考にしてください。
どこを「美味しい」と感じるかは人によって異なるため、経時変化を楽しむことを良しとする人にとってはエイジングも良いと言うことができます。また保存方法を工夫することで劣化を防ぎ、美味しく飲める期間を延ばすことができます。
消費期限の表示は不要です。ただし、賞味期限の表示が必要になります。
フレンチプレスでの蒸らしも粉の内部から表面への成分の移動を進めておく効果はありますが、抽出レシピ組み込むことは少ないように思います。